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2008年08月04日

赤塚不二夫、これでいいのだ

赤塚不二夫、これでいいのだ

土曜午後から、まったくニュースに触れず、日曜夜に帰り、朝刊を見てビックリ。1面中央に4段見出しで「赤塚不二夫さん死去」。きびしい状況だと伝えられていたが、いざ訃報に接すると、にわかに言葉が出なくなる。

「天才バカボン」というヒット作を出したものの、赤塚さんは決して天才肌ではなかったと思う。トキワ荘の同志、石森章太郎さんが正真正銘の天才だったのに対して、赤塚さんの作品には、ある種の生真面目さを感じた。

もっとも強烈だったのは、「おそ松くん」のひとコマ。お札を目にしたイヤミのセリフがすごかった。「何でも買える紙!」。子供ごころに「カネがかたき」社会の一端をきざみつけられた。

朝日のホームページによれば、唐十郎の赤テントのまさに赤テントは赤塚さんから贈られたものだという。雨の中、京都・下鴨神社境内での状況劇場の芝居。それなりに快適に観ることができたのも、赤塚不二夫のおかげだったのだ。

ガン・ファイター、これでいいのだ。ご冥福をお祈りします。

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Posted by とろさぶりん at 00:03│Comments(3)社会
この記事へのコメント
とろさぶりん様

 ご無沙汰いたしております。
 赤塚不二夫さん、強烈な反骨がありましたね。
 おそ松くんが有名ですが、その前のよく似たシチュエーションの「まかせてチョー太」というのを、当時の雑誌で読んでました。そのころから破壊的、というかヤケクソ的な表現が目をひきました。おっしゃるとおり、破壊は常識を知っていないとできない表現ですよね。

冬野
Posted by 冬野由記 at 2008年08月17日 20:27
コメント、ありがとうございます。

小学生のとき、マンガ家志望でした。サンデー、マガジンの「先生」方は、目標というより、雲の上の存在。そのひとり一人が、本当に雲の上の人になって行きます。仕方がないことですが、残念でなりません。
Posted by とろさぶりん at 2008年08月19日 19:01
とろさぶりん様

 告白すると、高校を卒業して3年間くらいは「漫画家志望」でした。
 偶然か、今日、生徒から、他の先生の宿題で「誰か大人に高校生の頃どんな高校生活だったかインタビューせよ」というのがあったとかで、インタビューされてしまいましたが、「そのころの志望は?」と聞かれて「漫画家」と答えました。「で、それは実現しましたか?」って質問した瞬間、彼女自身が爆笑。
 実現してたらここにいませんよねって。
 あの頃の、マンガを読んでいた時の、切ないまでの感覚・・・それをぼくらに提供してくれていた漫画家先生たち。ちょっと感傷です。

冬野
Posted by 冬野由記 at 2008年08月21日 22:24
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    コメント(3)